葬儀業界の外から(元楽天店長のブログ)

葬儀業界1年目の備忘録的ブログです。元楽天店長、特技はプレスリリースを主体としたマーケティング。なお、葬儀社ではありません。

同一労働、同一賃金はほぼ誰も得しない

本日から大企業は同一労働同一賃金になります。

 

正社員だから給料が高い、バイトだから低い。

正社員は社宅あり、契約は利用不可。

 

そんな不公平が禁止されます。

 

が、正直これは誰が得するんでしょうか?

 

派遣やバイトの雇用が改善される?

福利厚生が平等に使えるようになる??

 

ご存知新型コロナの影響でリーマン以上の不況が来るとも言われ、

間違いなく「賃金が上がる人間」は切られるでしょう。

 

 

コロナに「同一労働同一賃金」対応が追い打ち、雇用市場は混乱必至

https://diamond.jp/articles/-/233392

 

 

営業が縮小すればスタッフの雇用は維持しにくくなります。

 

元々弱い立場でもある正社員以外の方に

「同一賃金」というマイナスが加われば、

ここぞというタイミングで「解約」の可能性がたかまります。

 

そもそも、需要と供給の曲線がありますよね。

 

供給が減り需要が高いと価格はどんどん上がります。

「売り手市場」と呼ばれた去年までがコレ。

一方で供給は同じか増える状況で需要が下がる昨今、

間違いなく価格(給料)も下がることが考えられます。

 

雇われる側もそうでしょう。

 

仕事がいっぱい選べたら、命がけの仕事を最低時給でしませんよ。

一方、仕事がないとなれば「給料くれたらいい」とか

「時分を雇ってくれるなら」で仕事を選びますよね。

 

最低時給が高いアメリカや欧州では

失業者が増えると共に、違法な就労契約も認める

不法移民が大活躍しています。

 

不法移民だから「働かせてくれる」だけでOK。

オーナーは一生懸命働く上に、最低時給以下で雇えるので

結果、アメリカ人の仕事がないってのが現在です。

 

この現実を知らず日本人は

「欧米の最低時給は高い!」と騒いでますが、

無能な人、最低時給に見合わない人には仕事を奪われるだけ。

 

 

今回の同一労働同一賃金はその流れを強く後押しします。

日本に「不法滞在の外国人」がアメリカ程いませんが、

一方で仕事を探す人が増えると雇う側は選べます。

結果、せっかく最低時給が上がろうが、

同一労働同一賃金になろうが仕事がない状態になります。

 

極端な話ですが、最低時給が半額だったら?

企業は「優秀な1人探すより、3人に仕事させよ」とか

「システムを数百万で導入するより人にやらせよう」と

雇用だけは増えるのが容易に想像できます。

 

もちろん、今度は働いているけど生きていけない問題が出ますが

この流れは決して「皆が幸せになる」わけではありません。