葬儀業界の外から(元楽天店長のブログ)

葬儀業界1年目の備忘録的ブログです。元楽天店長、特技はプレスリリースを主体としたマーケティング。なお、葬儀社ではありません。

中小の倒産はやっぱり中小が悪い

この記事を見ていて思ったことです。

 

 

headlines.yahoo.co.jp

 

 

記事としては中小や零細の倒産に関して、

 

「努力不足」とは言えないとういう話ですが…

 

中小のコンサルをしていた自分からしたら、

 

やっぱり「中小が悪い」と思います。

 

ただ悪いのも一部であり、もちろん頑張っているところもあります。

 

 

個人的に悪い中小としては下記4つでしょうか。

 

 

 ①設備投資をしない

 

 ②家族経営

 

 ③社長が現場メイン

 

 ④営業努力がない

 

 

当てはまるのが多いほど、駄目っぷりが加速します。

 

まずひとつ目「設備投資をしない」です。

 

 

 

①は簡単、本来会社は設備投資をして仕事の効率を上げて、

 

人が機械のサポートで生身の人間だけでは出来ないほどの、

 

仕事を処理することで利益利を上げるわけです。

 

そして、その投資判断は現場の情報を元に社長が行います。

 

間違ってもサービス残業や、無茶な目標を押しつけるのではありません。

 

 

②は2つの意味で損失があります。

 

悪いケースに限ってですが、能力に見合った報酬が払われていません。

 

経営判断もなく、仕事も出来ないのに親族が役員になっていたり、

 

経理担当が親族で、それこそ無駄な経費が使われている。

 

努力しても社長にはなれない会社、役員は家族の会社に、

 

向上心がある人間が入ってくるでしょうか?

 

もし来ても「上がない」と辞めていくのが当たり前です。

 

 

③は難しいのですが、やはり「社長が一番」はよろしくありません。

 

もちろん創業者兼社長はスーパーマンであることが多いです。

 

営業から製造まで見る向上の社長。

 

ネットワークづくりからサービス提供、品質管理をする社長。

 

良いことですが、組織を大きくしたいならこれではダメだし、

 

会社として成り立たせるなら社長は「意思決定者」であることが重要、

 

現場に居ては大事な会議もできなかったりしますからね。

 

 

④は今回の記事中にもあるケースです。

 

大手から仕事をいただくのはありがたい限りです。

 

安定して、多くの仕事が来るんですから。ただ、依存度が高いのは問題。

 

知り合いの中小ですが、超のつく大手の第一下請けです。

 

が、シェアはせいぜい3割。

 

20年程前は9割を越えていたそうですが、当時の社長が

 

「これでは駄目だ」と技術開発に注力、それこそ①の努力をして、

 

どんどんシェアを下げて気がついたら3割だったそうです。

 

逆に大手の方は、一部の商品がその下請けなしでは作れない状態で、

 

価格の交渉権はいつもその中小企業側が持っているそうです。

 

 

ニュース記事になる中小の多くは「経営」として失策が多いです。

 

特に④は地方の企業ではよく見るケースだと思います。

 

 「担当者と仲がよい」

 

 「長い付き合い」

 

これは重要でありますが、商品に魅力がなくなる原因でもあります。

 

特に品質や信頼、価格ではなく「人間関係」だけの商売は、

 

担当者や役員が居なく慣ればそれで終わるケースが多い。

 

また、そんな生ぬるい商売をしているので他に営業しても、

 

販路が拡大されることはなく、結局依存度が高まっていく。

 

 

インターネットの普及や様々なサービスの普及により、

 

昨今は個人でさえ外国に商品を販売する程になっているのに…

 

いつまでも一社にしがみつくような経営をしている時点で、

 

経営者の判断が間違っているとしか言えないでしょう。

 

 

また、その原因として営業努力はもちろんのこと設備投資や、

 

人や組織、会社の変化を受け入れる体制が必要ということです。

 

 

個人的に、潰れる中小は「社長が悪い」と思っています。